このレビューはネタバレを含みます▼
私も不妊治療を5年していた経験があるので自分と主人公の早苗ちゃんがダブってしまって気がついたら涙がとまらなくなってました。現実私も不妊治療の途中からなんのために治療をしているのかわからなくなってました。私の場合、長男と一人っ子の結婚で周りからの何気ない言葉に傷つき夫婦関係もギスギスして、お金もかなりかかりますし毎日仕事と病院の往復で疲れ今から考えると子供が授かるような環境ではなかったと感じています。早苗ちゃんの場合はイケメンのご主人が癒しを求めて友人のシングルマザーに入れ込んでいましたが、その友人と一線を超えていなくてホント良かった。シングルマザーの友人はイケメンの柳ニさんを狙っていたし、早苗ちゃんと柳ニさんの仲を壊すよう自分の子供を使ったりしていたのでハラハラさせられました💦でも結局早苗ちゃんに結婚を申し込む職場の店長さん、この方もイケメンですが一緒に本社の大阪に行こうと新幹線の切符まで渡していたことがきっかけで子供がいてもいなくても大切なのは夫婦だと気がつきもう一度二人で不妊治療も前向きにやり直そうと和解してホント、嬉しかった。気分が悪くなってトイレに駆け込んだ早苗ちゃんですがハッキリ妊娠したという描写でおわっていませんが、たぶん赤ちゃんが出来たんだろうなと匂わせる感じでこの作品は終わっています。私もこれで駄目なら諦めようと決めて最後に治療したら無事に授かることが出来ました。いろんな女性、男性にも読んでもらいたい作品だと思います。