ただいま、ほろ酔い。
」のレビュー

ただいま、ほろ酔い。

縁々

中編1本+短編2本、良かったです。

ネタバレ
2023年12月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●表題中編と、法曹関係の短編2本が収録されています(立読みにて目次ご参照)。『法の〜』が恋人同士の弁護士国友×検事吾妻、『司法〜』は国友の勤める弁護士事務所の修習生理仁×所長真尋。表題作も良かったですが、これら短編の方が好きかも。
●表題作は、老舗割烹のオーナー湯元と、湯元がスカウトした料理人石川。湯元の「お酒を飲んだら誰彼構わず」というのがどうにも引っかかる…。えっと…それはそこに好意がなくてもしちゃうの…?少なくとも石川に対しては好意はあったのですけどね。(他の誰かとそういう展開・描写があるわけではありません。)
●でもまぁその「誰彼構わず」という言葉のせいで、石川も湯元を独り占めしたくなっちゃってるのは良いですね。湯元に襲われた(?)おかけでえっちはめっちゃ急展開なのですが、石川も湯元に前から好意があったんだよね…?と勝手に解釈してます。
●後半は、お互いが「そこに気持ちはあるのかな…?」と相手の心を欲しがっていきます。最後はお酒抜きでのえっち!石川の料理人としてのスタンスや、湯元がその仕事ぶりを求めていることも、物語にちゃんと絡んでて良かったです。
●『法の〜』は、法廷で戦う二人がおうちでいちゃいちゃえっちしてるお話(笑)仕事ぶりを認め合ってるのが良いです!この二人で『吾妻検事は激しく抱かれたい』が描かれてるのですね。そちらも気になる。
●『司法〜』は15歳差くらいの年下×年上。真尋は相棒(恋人)だった橘を亡くしてて、その頃出会ったのが橘の甥っ子理仁。橘と同じように弁護士を目指す理仁に、怖さと嬉しさを抱く真尋の複雑な感情が良い。理仁が真尋ひと筋なのも良いです!
●短編2本も短いながら満足感ありました。全体的に、しっかりえっちあるのにストーリーも綺麗にまとまってたと思います!
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!