環と周
」のレビュー

環と周

よしながふみ

短編連作の名手

ネタバレ
2023年12月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「大奥」「きのう何食べた」ももちろん良いのだけれど、よしながふみは短編連作の名手で「愛すべき娘たち」が一番好きだった。この連作短編集は環と周という名前の人間が時代を越えて何度も巡り合い、交流するオムニバス短編集である。そこに描かれるのは年齢や性別すら越えた恋愛だけでなく、友情や戦友、さらには名前はつけられないような関係性もある。ただ人が人と出会うことの奇蹟と繊細な人間描写はじんわりと胸を打つ。
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