このレビューはネタバレを含みます▼
●笑顔を張り付けて深く人と関わらないようにしてきた藤野と、外見や言動から恐れられ誰からも関わろうとされない塚田。そんな二人が出会って、お互いを知って(知りたくて)、本当の自分を見せ合えるようになる。少しずつほどけていく二人がとてもかわいかったです。
●二人にとってお互いが、初めての“素の自分に触れてくれた人”だったのかなぁ。藤野は転校生だったからこそ色眼鏡なく塚田に近付けたのかもしれないし、思ったことなんでも態度に出しちゃう塚田だからこそ藤野の鉄壁の仮面を崩せたのかもしれない。出会えてよかったね…って心から思える。
●仮面笑顔のくせに塚田への好意だけはダダ漏れちゃってた藤野と、なんでも口にするくせに藤野への「好き」は言ってなかった塚田…って対比もおもしろかったです。誤解されてる塚田に対して一生懸命な藤野も、藤野に言われたからって「喧嘩はもうやめる」っておばあちゃんに笑顔で話してた塚田も、めちゃくちゃきゅんでした…!
●1話から登場してるのに本編では一切名前の出ないモブA佐々木とモブB渡辺!この二人がほんと良くて!描き下ろしは二十歳になった藤野を居酒屋で(1週間遅れで)お祝いする会なんですけど、めちゃくちゃ優しい関係性。そういえば本編でもモブながら藤野に寄り添っててくれたよなぁ…と。良い〜!
●もちろんお誕生日当日は塚田と過ごしたみたいで、幸せそうな二人に顔がほころびました。個人的に好きな作品『こいにもならない。』のブー太(猫)が友情出演(?)してるのを見つけてめっちゃ嬉しかったです!!