カジュアルSMって感じ？な作品

初読み作家さん。ざっくり言うとドMな縄師のミサキに一目惚れしたリーマン翔太がミサキの要求に応えようと頑張るうちに少しずつSに目覚めていき、最後はミサキの心の救済もするお話。序盤から緊 縛、イラマで良い感じ～！とポチッてみましたが本格的な縛りもSMも無く、前半は終始和やかで明るい空気の中 イチャラブCPがSMごっこをしている様な内容で、正直 思ってたのと違う… でした🤪 縛られたり苦しいのは好きだけど痛いのは苦手なドM設定に違和感があり う～ん？な感じでしたが、後半でミサキの過去を知ると『痛み = 報酬・嫌な記憶』であって『痛み = 快楽』に変換する事は無かった、出来なかったんだろうと思いました。金銭が絡んだ関係とは言え、少しでも気持ちや信頼を寄せられる相手ならばそれを体感する事が出来たのかも知れないけれど。真性のMだった訳ではなく生きる術として受け入れて次第に染まっていったのかな… 痛みに鈍感(= 逃避)なのはそうしていないと心も体も持たなかったのかも知れないな… と思いました。目の件は取って付けた様な設定で唐突感が否めず、前半でその事に触れていればミサキの暗い過去を匂わせて話に奥行きが出たし、浅野間との再会シーンがもっと印象的になったのにと思いましたが、あとがきに『読み切りで描いたものが二話・三話と続けさせてもらい…』 とあったので、スタート時点でそこまでの人物設定は無かったんでしょうね。でも 翔太が目の事に一切触れないのは気になりましたし、そんなに好きなら「ミサキさんの右目になる！」ぐらいの事を言って欲しかったです。あと P.109の目のアップは左目であるべきでは？と思いました。最後は痛みを感じる様になったミサキ、それは愛のある痛みで安心して身を委ねられるから受け入れられるのよね。『痛み = 快楽』に変換が出来る様になって、S様翔太が開眼して、本格的なSMはこれからかな？ …でも このCPはそこまでしなさそうな気がする。前半のS仕様のミサキが綺麗でカッコ良かったので もっとショーを見たかったし、あの格好のまま攻められてSとMの二面性のギャップを魅せて欲しかったな～と思いました。(個人的にはSのミサキの方が刺さるので) 清潔感のある綺麗な絵ですが体温やエロさはあまり感じませんでした。でも 目の表現や泣き顔・攻め苦顔は良いものをお持ちかと思います。コミカルを一切排除して美麗で冷徹なドS様を描いたらドンピシャでハマるかと😉