辺境伯アルファと目覚めた眠り姫【電子限定特典付】
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辺境伯アルファと目覚めた眠り姫【電子限定特典付】

釘宮つかさ/みずかねりょう

色々と…

ネタバレ
2023年12月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 中途半 端。

溺愛。そこだけなら楽しめ るかも知れないが、設定に 難 があり過ぎる。
序盤の出逢い部分は詳しく描写されているが、その他は駆け足で、物語に 芯というもの がない。なにより人物 設定や世界観・価値観の設 定が弱すぎる。
たとえば、クリストファ父は大変な資産家なのに、何故、寄る辺ない幼いリュカを追い出すような酷い真似をしたのか。同じ世界で、18才のアシュリーの同年代の友人達が、問題を抱えた愛馬を進んで保護したり、成人している側仕えのシモンを我さきにと引き取り雇用したりできてるのに。 実際、まだ幼い子どもだったクリストファもリュカを雇用できるほどなのに。

それならは、たとえば、リュカがクリストファに恩義を感じて忠誠心を持って仕えてくれるように、わざと突き放してみせたーとか、何か考えてくれよぉ〜と思う。
リュカも、クリストファと通じてるんなら、薬を盗まれたことくらいサクッと教えれば良いだけだし。そもそも侯爵家にいた時だって、もう少し積極的にケア・キュアできたんじゃない?

アシュリの侯爵家での扱いも『非道い』ことを強調せ んがためか何だか収まりが悪い。家族と全く顔を合わせずに生活できる部屋があるんなら、何も地下室に押し込める必要はないよね。毒義母は、裕福とはいえ商家の娘で、しかも未婚の母の身の上で侯爵家に嫁いだなら、外聞も気になって当然だろうに。 それに他家から報酬が出ているにしても、リュカにだって食事はさせなきゃいけないだろうし。 財政破綻してるから使用人は最低限、とか言いながら、家を出る時には結構な数の使用人が出張ってきてるし。

まぁ、突っ込み どころ満載。
みずかね先生のイラストで、オマケの星をつけました。
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