このレビューはネタバレを含みます▼
人ならざるモノに魅入られて訳もわからず精を吸い尽くされ息絶える純朴な少年がちょうど見たかったので助かりました。
ストーリー性重視の人、オチや意味を求める人には向かないですが、世界観を補完して楽しむタイプには刺さるんじゃないでしょうか。
数ページしかないですが、長引かせる話でもないと思うので個人的には気にならないです(寧ろこれで魔物退治とかの流れになったら興醒めしてた)。
あっけないラストも、男の子が名もなき犠牲者の1人でしかないことを強調していて、より不気味な昔話感が強まって好みでした。
あと、低体温症の矛盾脱衣を昔の人が理解しようとしたら「雪山で精を吸う魔物」になるのかなと思ったり…。背景もなんとなく考察できて楽しいです。
2巻も買おうと思います。