憎しみよりも深く、きみを想う 隻腕の騎士と宝石乙女
日車メレ/cielo
このレビューはネタバレを含みます▼
作者買いです。男爵家の養女ヒロインは己の血を魔晶石に変えられる稀有な能力を有している。その力を悪業に使っていた叔父が捕まり、ヒロインも保護という名目で、前からほのかな恋心を寄せていた義手の伯爵と婚約することになった。後々、伯爵の義手の意味を知ったヒロインは…という話。ヒロインは無知で世間知らずではありますが己をしっかり持っている子で、それが逆に庇護欲を誘います。ヒーローもそんな彼女に惹かれていきますが、その気持ちは認めがたくヒーローsideでは葛藤が窺えました(正直、その第三章からすでにボロ泣きでした)。先の展開が読めるからこそ先が読みたくなります。ヒロインが真実を知り…ああもうあかん。思い出すだけで泣ける。普段の日車先生の描くテイストと違ったので面食らいましたがとても素晴らしかったです。挿絵もどれも綺麗でしたが、やはりヒーローの涙でしょうか。もらい泣きです。最高すぎるので全人類に読んで頂きたいです。
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