捨てられ王太子は絶対君主となって彼女を崇拝する【タテヨミ】
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捨てられ王太子は絶対君主となって彼女を崇拝する【タテヨミ】

MAGMA/sayosae/AB

足手まといのおつむの弱い王太子はどうなる

ネタバレ
2023年12月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 勇敢で冷静である聖騎士・女主人公爵の身に突然ふりかかった父公爵の不審死とそれによる家督継承、さらには父が隠していた行方知れずになっていたはずの王太子が公爵家に幽閉されていたという事実、これらのことが彼女が幼い頃から歩むべきと思っていた確定された運命を大きく狂わせ変えていく。

女主人公が後を継いだことで、公爵家内の馬屋で発見された元王太子は女主人公に守られながら、自分を廃嫡にし父や母を害して王位を奪ったかつては何も知らず、無智な自分が慕っていた叔父・現国王の正体を知り、王位奪還を目指していきます。

いやはや何にもできないへなちょこで気位だけが高いというおきまりのボンボンの元王太子が、思いのままに行動することでどんどん周囲に迷惑をかけていき…。毎回が毎回「オイオイ…」という軽率行動を元王太子はするので、毎回読んでいると「またオマエか!!」とイライラします;。

そういう軽率行為を繰り返し世間知らずだった元王太子は、自分があるべき姿を模索しつつ王道というものを学んでいっていますが、毎回毎回身を挺してフォローする女主人公が本当に素晴らしい。男前すぎる!!

そんな中で元王太子は自分と出逢ったときから陰となりひなたとなり、ひたすら身を挺して守ってくれる聖騎士の(かなり?年上?)女主人公に恋心を抱き思いを寄せているのですが、正直言えば現状彼女にとっては彼は足枷状態です。

現国王は彼女の能力と賢さ・カリスマが厄介だと思っており、それを御する為に幼く色々残念な元王太子を押しつけ無理やり婚約者にしてしまいました。元王太子は嬉しそうですが彼女はとても大変そうです。

ぶっちゃけロマンスは皆無に近く、歴史物を読んでいるような感じの読み物です。今までなら王女を守る騎士みたいな話の真逆バージョンで…これはポリコレか?読んでいて面白い!というわけでもなく…暇な時に余裕があったら読むというのであればOKかと。
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