炎の魔法使いは氷壁の乙女しか愛せない 魔女は初恋に熱く溶ける
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炎の魔法使いは氷壁の乙女しか愛せない 魔女は初恋に熱く溶ける

クレイン/ウエハラ蜂

ヤンデレ魔法使いは健在!

ネタバレ
2023年12月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私の前作に対する思い入れの為か、どうしてもアリスとララを主役と感じてしまい、リリアとルイスを主軸に置くのが難しかったです。前作の後日談なら文句なく面白くても、若い2人が主役の新しい物語として読むと少し星が下がります。ルイスとリリアがどんなに頑張っても魔力でアリスを越える事は出来ないので、サブのイメージが拭えないのかも知れません。読み終わった時の感想は「ああ、アリスの大事なものがララ以外にも沢山増えてて良かった」でした。今回も彼は愛する者の為、審判者として破滅させる道を選ばなかったのです。
リリア達を陥れようとした魔術師達はバカな事をしました。あのままリリアが殺されれば、アリスは娘を害された怒りでどうなるか分かりません。アリスを怒らせておいて魔術師の仕事が脅かされるとかプライドとか小さい事を言っている場合ではなく、本当に世界が一瞬で無くなるのです。同じ魔術師なら事の重大さが理解できる筈なのに…。自分の目先の利益しか考えない人間は、視野が狭くなるものなのでしょう。
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