天官賜福
」のレビュー

天官賜福

墨香銅臭/鄭穎馨/日出的小太陽

全巻今すぐ読みたいほど焦がれてます!

ネタバレ
2023年12月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全巻今すぐにでも読みたい!
叶うことならば一週間どこかで缶詰め状態でひねもす全巻読み耽りたい程素晴らしい作品に出逢えました。友人がはまり、中国語の原作全巻購入で翻訳ツールを使ってでも読破し且つTVアニメまで追ったという話を聞き「それほどに?」と俄然興味が湧き購入しました。日本語版では現在3巻まで発売中。一心不乱に繰り返し読みました。感想としては中毒レベルの面白さで身震いしました。翻訳版でこれだけ面白いのですから、中国語で原作を読むことができたら尚楽しめるでしょうね。

最初は表紙をスッとスライドした時の人物相関図を目にした時に登場人物の多さに愕然とし覚えられるかが心配でしたが、杞憂に過ぎませんでした。奥深いファンタジーな世界。自分の中で小説の場合は完結作品しかレビュー投稿をしないポリシーを設けておりますが、日本語版完結迄はまだまだ先は長いと思いますので一旦投稿させて頂くことにしました。

何が心ときめいたのか。太子殿下にのみに向けられる鬼王花城(三郎)の純粋な心、これが響いてしまいました。天界の神官達からも恐れられる最強で全知全能の絶境鬼王が殿下に対してのみ捧げる崇敬・敬愛の心。殿下も2巻では花城にだいぶ傾いているような気がします。1巻が重要で2巻からは1巻の詳細が紐解かれていく内容でした。1巻で殿下と花城と思われる少年は出逢っているのですよね。1巻で花城が殿下に贈った指輪は恐らく鬼の弱点とされる骨灰ではないかと想像しています。そうだとすると花城は殿下と再会したこの時点で早々に心を差し出していることになり、殿下も実は薄々この指輪が骨灰だと勘づいているのでは?等と妄想は果てしなく広がります。この後ですが、なぜ花城は誕生したのか?どうして鬼王になったのか?という点が気になっていますので着目してみたいと思います。作品内でよく出てくる時間の単位である一ちゅう香は30分位という表現も独特で味わいがあります。中国の道教的な考え方も勉強になりました。3巻は殿下と花城の関係に進展が!読者至福。
レビュー(漫画の方)にありましたように小説には挿絵がありませんでしたので漫画の方も購入し併せて読みましたが、あまりの美しさに驚嘆しました。小説の中のイメージを超えるような登場人物達の'美,もぜひ見てみてほしいです。フルカラーで標亮!「小説を読んでから挿絵として補完するつもりで漫画を読む」に一票です。
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