ハードモードな悪役令嬢に転生しましたが生き延びて世界を救います！
彩戸ゆめ/川瀬夏菜
このレビューはネタバレを含みます▼
好感度パラメーターが見えて、ヒロインの好感度が上がると自動的に悪役令嬢の死が決まる。という、中々にハードモードな乙女ゲームに転生してしまったリリアナは、とにかく生きたいと願うその一念で必死で回避を試みる。1巻の最初の方こそヒロインと攻略対象とのイベントの邪魔をしたり阻止したりとネガティブな方向へ動こうとするものの、結果的にそれは自分の好感度を上げるという事に繋がって行く。次第に邪魔をするのでは無く、ヒロインや攻略対象との友情エンドに持ち込もうと自分自身の成長へと展開して行く。いいね！何をどうやっても好感度の上がらない、常に穏やかで「凪」の状態の王太子・フランシスもまだ恋を知らない。彼もまた、王太子として正しくあるべき、という事に囚われている。それは正しいかもしれないが、人間らしくも無いのだ。リリアナは彼の心をもこじ開けて行くんだろう。友情エンドを選ぶリリアナがやんわりと逆ハールートに進んでいるのもお約束で良き。チートだが天然で、リリアナに好感度高めのヒロインも可愛い。2巻から断然面白くなって行くので、今後も楽しみにしています！
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