この手を離さないで【単行本版】
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この手を離さないで【単行本版】

咲本﨑

尊いな…

ネタバレ
2023年12月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●4巻まで拝読しました。1,2巻は本編、それぞれ1冊の中で区切りついてますが、まだ続きます。3巻は1巻付属の小冊子、4巻は同人誌。これらを配信して下さり、本当にありがとうございます!(号泣)
●「尊い」っていう表現があまりにも陳腐すぎて、この言葉しか出てこなかった自分が悔しい。でも、尊すぎるんです。つらい生い立ちで気の強いΩ雅と、光属性だけど激情型でもあるα晴斗。こんな尊い番があるかい…!!
●1巻は晴斗による雅の救済です。そして1巻がお好きだったなら、2巻も是非お読みいただきたい。しっかり1巻の二人がベースにありながら、その後の変化がとても良い。
●晴斗のおかげで雅の世界が広がってきたのに、晴斗はそれがおもしろくない。雅も雅で、晴斗にただ優しくされるだけでは嫌だと思うようになって。ぶつかって、離れて、もう一度ちゃんと話して…番として一段成長する二人がとても愛おしいです。
●セリフやコマの間とか表情がすごく良くて、胸がギュウ…となる。感情移入しちゃう。はらはらと流れる雅の涙。晴斗と「こうなりたいんだ」っていう気持ちがすごく伝わって…それに呼応する晴斗の涙も、とても美しかったです。
●2巻の最終話と、最後の「Season3 coming soon」の2Pを見て、次のテーマは“家族”かな…と期待せざるを得ない。1巻でも2巻でも、雅は晴斗の家族に温かく迎え入れられます。それは晴斗にとっても嬉しいことで、雅との“その先”を意識させる。(晴斗の幼い頃のアルバム最高でした!)
●また、1巻の、雅が弟の大和(α)と決別するエピソードがとても切ないんですが、雅側の家族関係はもう修復されないのかな…って悲しく思ってたんですよ。次巻!!もう期待しかないです!!!お願い〜雅と雅の家族にも救いを…!
●1巻で急に出てきた晴斗の協力者たち(いつの間に友だちできてたん?笑)ですが、うち一人が2巻で同じ大学に進学してて、三島という名も与えられて、二人にナイスアシストしてます!あぁ…二人の周りがもっともっと優しく幸せな世界になってほしい…最後まで見守りたいです。
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