うそつきあくま
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うそつきあくま

雁須磨子

うそつきあくまとは

ネタバレ
2023年12月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ うそつきあくまとは、狂おしいほどの恋のことなのかなと思いました。宇郷も余利も、お互いへの気持ちが苦し過ぎて本当の気持ちが全然言葉にできなくて、とんでもないほど気持ちがかけちがってしまう。2人があまりにも愛おしくて、最後に宇郷が正直になった場面では胸がいっぱいになってしまいました…。
後日談で宇郷が「前ほど好きじゃなくなったから」と衝撃的な発言をしていましたが、確かにうそつきあくまに囚われたあの頃の恋は、若くて未熟で不器用な、あの頃だけの激しい苦しい熱情で、平穏に生きるにはそこを良くも悪くも通り過ぎないといけなかったのかなと思いました。意味深だけど、更にこの素敵な作品の魅力が増すセリフでした…。
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