このレビューはネタバレを含みます▼
絵が巧すぎで話も途中までハラハラしながら読んでいました。
ただ、マサトと父親が対面した話から拍子抜けしてしまった感が…この話は汚嫁がダメ女なのは前提としても、主人公の父親もかなりの屑では?結局過去に養育費は払ったのでしょうか?自分の子供を認めず一人の少年の人生がグチャグチャになった結果、兄弟が兄弟を陥れることになったというのに…この話以降主人公の父は作品に出てこなかった気がしますがこちらも離婚されたのでしょうか。また、親権獲得の決め手となった録音ですが、マサトはなぜ渉に渡す気になったのでしょうか?渉の不幸にあんなに執着していたのに…自分の父親への執着はえらくあっさりだったなとか、その辺りの心情が一切語られず話が進むため、父方が裁判に勝利してもモヤモヤが残りました。
そういやハニトラ作戦中、女優ちゃんのことを聞き込みに来てた母親風の女はただの工作員ということでよかったのでしょうか。このときの話も軽めに流されてしまってたなと思い出し、最終回で「ラブハザ2代目は若手実力派女優!」と円満ハッピーを見せつけられてもコイツ主人公の人生終わらせようとしたのに最後まで特に反省もしてなかったな…と更にモヤモヤが募りました。あとホテルで待たされて放置されたお隣さん可哀想でしたね…と…
まあ一番可哀想なのは娘ですが。いいこすぎて本当に不憫。話中で母からあれもダメこれもダメされてたのに文句も言わず、父方が母方か終始どちら派でもない姿勢には涙します。感じたモヤモヤが今連載中の続編で解消されるかなと少しだけ期待しましたが、続編はケース1とはまったく別の話となるため望みは薄そうですかね…
漫画としては読んで良かったと思いましたが作品の評価としては非常に勿体ないなと言う印象でした。もう一周読んできます…