飢えた獣の手懐け方(フルカラー)【おまけ付き特装版】
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飢えた獣の手懐け方(フルカラー)【おまけ付き特装版】

海野真

物語重視する方におすすめ

ネタバレ
2024年1月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ メインカプの弘樹と隆文はヘタレ攻め×男前受けといった感じでしょうか。
何百年も生きてきた弘樹は、人間を好きになり共に歩もうとするけど、その度父に人間を殺され絶望し父を憎むようになる。所謂闇落ち。
それを救うのが隆文なんですね。弘樹を守ろうとし一緒に戦おうとする。受けながら男前でカッコよかったです!
結局弘樹と父が完全に和解する事はなかったですね。まあそりゃ難しいよね…。
その弘樹パパはパパで、人間に裏切られ死んでしまった妻の事もあり人間を憎んでた。エドワードはこの事弘樹に伝えたのかな?描写が見つけられなかっただけかもしれませんが…。
パパ(エリアン)と祐介は執着攻め×クール受けって感じなんですかね。正直このカップルが1番好きです。
最初はこの物語における吸血鬼特有の支配の香りが効かない祐介に興味を持って近付いて、有効活用出来そうだな位にしか思ってなかった。にも関わらず吸血鬼の持つ本質、人を愛さずにはいられないことを指摘されたことで執着。祐介の事を知りたくなってしまったんでしょうね。
祐介はパパに対して好意を抱いていると言うけど、クール過ぎてちょっと分からなかった(笑)傍から見てると好奇心で一緒にいるようにしか見えなくて。
最後の方でパパがそれで不安になっちゃってるのが可愛すぎた!食糧にした祐介の鼓動を聞こうとするけど自分の鼓動の方がうるさくて聞こえないのは、爆弾発言すぎてここ見るといつも悶えてしまう(笑)
パパ×祐介推しは最終巻は絶対買得です。
エドワード×朔社長が1番物語を理解する上で難しかったかも。
エドワードは社長を守るためにずっと何百年も時には手を血で汚しながらエリアンに仕えてきた。エリアンの妻が人間に殺された事への同情心を持つことで、嫌いにならないようにしながら。
社長側の描写が少なかったので、是非ここをフォーカスした物語を読みたいですね。
エドワードが死にかけてる時に朔が助けたのはわかるんだけど、朔がどの過程でエドワードを大事に思うようになったのかとか分からないので。助ける前から面識はあったみたいだし。

長々書いてしまったけど、物語厨にはほんとに刺さるお話でした。設定も面白かったです。今年入ってから何度も読み返してます。続編あったら嬉しい。
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