愛だなんて言わないから
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愛だなんて言わないから

日暮くれ

好きと好みじゃない、両方に感情が飛ぶ

ネタバレ
2024年1月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 三角関係(四角関係?)、了承して読み始めて、元々両思いだった二人がくっつく…、それは好みなので良かったのですが。
高校の同級生、藤次に告った八千代、彼女できたとフッた藤次。八千代の結婚式で再会した時は、藤次が振られた感情、次に再会した時は、八千代は離婚、藤次には仲良しカレシの聖人がいました。藤次と八千代と聖人、聖人がいいカレだったので、藤次と聖人でもいいかなとも思ったけれど、やっぱり、聖人が引く形で藤次と八千代がくっついた。それはそれで良かったんですけど、藤次、八千代、聖人、元嫁に、全然感情がついていかないです。聖人は4人の中で一番好ましいけれど、自ら引いた理由が何となく薄く感じて。藤次と八千代、愛だなんて言わないけれど、確かにそれは愛で、愛として認めているけど、愛として至っていない。いろいろ語っているけれど、感情なんてもっと単純ではないのだろうかと思う。聖人や元嫁も巻き込まれ感ありますが、元嫁に至っては、正直あの肉食加減が、好みではありませんでした。ストーリーは良かったですが、キャラ達には好意的な感情移入は出来ませんでした。逆に、このメンツで、清涼感漂う作品はパワーあるなぁと思います。ただやっぱり、この完結ではちょっと不完全燃焼。続編があるそうなので、そちらに期待です。
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