傲慢社長の嘘つきな恋情 ～逃げた元秘書は甘い執愛に囚われる～
桜朱理/夜咲こん
このレビューはネタバレを含みます▼
ヒロインが６年勤めた会社を辞める最後の日、それを認めたくないヒーローがまるで拗ねているようで、その関係性にキュンとして思わず購入。それから２年経つも二人の関係は曖昧なまま…と思いながら読んでいたら、半年前のある出来事をきっかけに一線を超えていたことが判明。そしてヒーローが大事な話があると言った夜に、事故に遭い記憶喪失になってしまう。事故前とは180度、人が変わったように感情を思いっきり出すヒーロー。全てを忘れていてもヒロインを見ると愛おしさが溢れ出すのと、記憶を失う前の自分に嫉妬して苦悩する姿がすごい良かった！そして記憶を失う前にコーヒーを飲みに来ていたエピソード、記憶を失ったヒーローが理由を当ててしまう所がすごくロマンチックでした。記憶はいつ戻るのか、二人の関係はどうなるのか、最後までドキドキしながら読み進められます。幼なじみの料理人さんは良かったけど、ヒロインのお姉さんは引っかき回すのがストーリーを進めるためとは言え、少し残念な存在でした。ヒーローを狙った犯人の存在もずっと気になってて、セキュリティも心配してましたが、犯人についてはさらりと終わります。あと表紙が綺麗だったので、挿絵も見たかったですが、読み終わって満足感がいっぱいになる作品です。
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