調教系男子 オオカミ様と子猫ちゃん【単行本版】
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調教系男子 オオカミ様と子猫ちゃん【単行本版】

あづみ悠羽/槇原まき

最後まで読んで欲しいです

ネタバレ
2024年1月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公は一応ヒロインなのですが、途中からヒーロー目線であったり、特にラストシーンではほぼ男性目線となってます。タイトルも調教系なので普通一般な性行為ではないのですが、(いや、世の中にはもっとこれより痛みの伴う嗜好もあるけど)ヒーロー側からすればそれが普通であっても幼馴染のしんくんからすればそれは非常に許せない、普通とは相対する異常な行為となってます。でもそれはどっちが良い悪いでなくてその人の価値観であり、夫婦や恋人が納得しそこに愛があるのであれば他人の性癖には他人がとやかくいうべきではない。3巻でヒーローが幼馴染に正す言葉で、護る目的で保護という名の監 禁をし、それを望んでもない相手に普通のセッ クスをする行為はただのレイ プにしかならないというシーン…確かに…一見ヒロインは絆されてるかの様に見えますが、実は彼女こそそれを望んでたかもしれない。そこに調教という文字が当てはまっただけで、今まで出会った中で一番しっくり来た相手がSっ気のたっぷりのヒーローだっただけです。幼馴染もずっと妹の様な…と言い訳して気持ちを誤魔化し、結婚して惜しい気持ちに気がついただけのヘタレな男です。本当に好きだったなら真剣にぶつかればきっと早くにヒロインと成就出来ただろうな…というぐらいにヒロインは相手に合わせ、依存する事に幸せを見出すくらいのドMな人だったと思います。知らないだけで世の中にはこういったカップルきっと居ると思いました。
私もこれくらいの性癖は嫌いじゃないし、愛情溢れ、寧ろ良いとまで思いました。とても考えさせられる良い作品です。
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