断罪イベ回避のために、悪役令嬢からパティシエにジョブチェンジいたします!
」のレビュー

断罪イベ回避のために、悪役令嬢からパティシエにジョブチェンジいたします!

夢咲まゆ

ザマァは軽いが、面白かった

ネタバレ
2024年1月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ なかなか面白かったです。
ヒロインがただお菓子作ってるだけの子じゃなくて、ちゃんと未来の王太子妃(まあ皇太子妃になるのだけど)として国や国民を思いやれる聡明な子なのが良かった。

お菓子作りにやたら字数を割いているのが最初はどうかと思ったけど、終盤のヒロインのモノローグで出て来た「技術を都合のいい道具としか〜」という言葉で納得。確かにこのセリフを出すにはお菓子作りに真摯に取り組んでいる描写がなくてはならない。
逆に序盤にヒロインの前世の描写に対してあんなに字数を割いた意味はわからなかったかな。

ザマァはすっっっごい軽い、というかちょっと今後を匂わす程度で無いに等しい。
クソアマとクソ王子のこれからも書いて欲しかったなあ、きっと針の筵だろうことは想像できるけれども。

読みやすく面白いし、終わり方も冗長なくスパッと締めているのは好感が持てるのですが、ザマァが無いのが悔やまれ過ぎる…
星は4寄りの3で。…と思いましたが、読み返してみてやはり読みやすくよくまとまっている良作品であると再認識したので4に変えました。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!