無関係だった私があなたの子どもを生んだ訳
」のレビュー

無関係だった私があなたの子どもを生んだ訳

キムラましゅろう/ゆのひと

ありふれた話をまとめてぶち込んだ感じ

ネタバレ
2024年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ なぜ、書籍化されたのがわからない作品でした。1/3くらいで読むのが嫌になったのですが、お金を払ったので最後まで読みました。
まず、キャラクター設定が雑すぎる。ヒロインもいつから超絶美女になったのか分からない。途中で突然の付け足しのように頭が良かったり、気が強かったりと特徴が付け足される。しかも中途半端。ヒーローはヒロインをヒロインとして意識して接した時間がないのにも関わらず、突然の溺愛。しかも何の恥じらいもなく「はいはい」的にそれを当然のように受け入れるのは、目覚めて初めて会った犯罪級に歳の離れた顔だけいい王子の国に、無言の笑顔のままついていく白雪姫級にホラー。前後何のつながりもなく、息子のスピリチュアル的な話。結局それが素敵なのか何なのか分からない。『あのフェリックス・ワイズ』と言われても、具体的なヒーローの凄さが出てこない。魔法が普通の世界なのか?瞬間移動やなぜか陣を組む魔法だったり、あの薬の作り方でも、魔力が必要な流れではない。中途半端すぎる。ヒロインの兄のゴリラさを強調したいのだろうけれど、バナナが捧げられてるとか、何回も出てき過ぎてしつこ過ぎて笑えない。全体的に話の流れが不自然。キャラクターが生きてたのは、あまりストーリーに関係ないヒーローの兄の双子の息子達だけ。
読み手の世界を広げる行間すら見つけられない。「なろう」で何百と作品を読んきたが、書籍化されていない作品の方が没頭できるほど良いものが多かった。しかも文に入れたら素敵だと思うような言葉の寄せ集め。作者は中学生なのか?と思ってしまうほど。この作品の前に読んだ作品は素晴らしく、おなじ「フェリックス」でも、その人のニックネームは「フェイ」で、どうしてそうなったのかがかなり後半出てくるが、一人一人のキャラクター設定が祖父母の世代から繋がっていて完璧な設定だし、最初の1行くらいでそのキャラクター達の特殊さや魅力を出せていて、スピンオフも合わせるとすごい時間がかかったが、かなり面白かったので読み終えてしまったのが残念なほどだったのに、その直後に読んだこの作品を最後まで読むのが苦行のようでした。買ってここまで後悔した作品は、初めてです。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!