このレビューはネタバレを含みます▼
私の好きなツボを突きまくってくれるおまる先生がTLを書いてるのを知り、単話を横目にまとまるのを待っていました…!TLの本作も好きなツボを抉りまくりです。
お話は重度のストレスが原因で異性になってしまう病気、性反転症候群が発見された世界。化粧品メーカーの社長秘書、砂田は社長の神崎のパワハラによるストレスで性反転症候群になってしまう。性反転症候群の対処法はHをすることで、神崎に状況を説明していた最中、神崎も性反転症候群を発症してしまい…というお話。
神崎は仕事ができて外面がいい内弁慶な上、化粧品メーカーの社長なのに極度の女嫌いという難儀なタイプ。嫌なやつというよりは甘え方がわからない子供みたいな印象。結構なパワハラを見せながら、砂田の性反転症候群が発症した途端砂田のメンタルを気にしたり、そもそも神崎が性反転症候群を再発した要因を考えると女嫌いだけど、砂田は明らかに特別な存在なのがわかってしまってね…。そうなると可愛く見えるんですよ。砂田に抱かれてるし、男の状態なのに男の砂田に体開こうとしちゃうし。
砂田はそんな社長を完璧に支えるクールビューティーなのですが、とことん女たらしなのが砂田の本質と相まってさらにミステリアス。砂田も仕事人として神崎を尊敬し支えたいという気持ちを自覚してるし、それ以上の感情も見え隠れしていて、両思いな気配なのに神崎も砂田も心に闇を抱えてて、そこが足枷となってるのがねぇ…。そこら辺の何とも仄暗い感じは流石おまる先生。闇とその救済を描くのがほんとにうまい。
1巻は砂田の心の闇とその救済がありますが、内容はこれTLで読めるんだという結構な心の叫びでした。ただ、伏線張りまくりの神崎の心の闇はこれを上回ってきそうな匂いがプンプンしてます。これが明らかになるのが今から楽しみ…!
エロですが、男女あり、BLもBまでありとこれまたTLで許されるの!?という感じです。しかも神崎女史は生々しい体をしてらっしゃる。今流行りな感じではないですが官能的でした。
いつものTLでは見られない新しい扉開けたい人は是非とも読んで欲しい!特にBLも嗜む方はおすすめ!逆に王道以外の受け入れられない人は厳しいかも。とにかく、私はこの作品の完璧なラストを見たい!是非みんな読んで!