余命いくばくの最期の恋~天才魔外科医は薬師に最上の愛を捧ぐ~
」のレビュー

余命いくばくの最期の恋~天才魔外科医は薬師に最上の愛を捧ぐ~

ちろりん/KRN

不治の病。

ネタバレ
2024年1月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 192ページ挿し絵なし。薬師として細々と生きる天涯孤独な平民ヒロインは、己の事情を鑑みてその生活を終わらそうとしていた。そんなある日、学生時代の憧れだった天才魔外科医と出会って…という話。端的に言えば、不治の病を隠すヒロインとそれを知った医者ヒーローの純愛物語です。なんとかそれを知られずに幕引きをしたいヒロインの気持ちも、それを知って彼女を絶対救いたいと喘ぐヒーローの気持ちも読んでいて痛いほど伝わってきて…涙が止まりませんでした。まさに純愛。彼女の治療法を地を這うように模索し続けるのがリアルで、こういうファンタジーものによくあるような『奇跡』で終わらせるような結末じゃなかったのが超私好みでした。ヒーローよく頑張った。ヒロインの『貴方を信じる私を信じて』という言葉が染み入りましたね。いやー泣けた泣けた。素晴らしい作品でした。ページ数を考えたらお高く感じるかもしれませんが読む価値はありますよ。オススメします。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!