本好きオメガの転生婚~運命のつがいは推しの王子さまでした~【特別版】(イラスト付き)
秀香穂里/森永あぐり
このレビューはネタバレを含みます▼
秀先生作品は全部ではないですがいくつか読んでいます。
今まで読んだ先生の作品の中では1番山も谷もない印象になってしまいました。
まずタイトルと設定がピンときません。
本好きと言いながら読んでいた小説の描写は物語の1冊だけで本と密接な生活をしていたようには見えず、オメガバものでありながら時々思い出したようにオメガがアルファがと出てくるだけでした。
転生した小説の中のバッドエンドをハッピーエンドにしたくて奮闘するというお話ですが、半分くらいまでは転生先の世界での登場人物たちとの必要性を感じない日常会話や食べ物、世界観などの説明に感じられてお話というより設定資料のようです。
メインカプの恋愛にフォーカスされている訳でもなく、王子暗殺の犯人や結末も一定のリズムで進むので序盤から退屈な印象を持ってしまい私には合いませんでした。
ピンクで可愛いポップな表紙だったので、これならもっと恋愛面中心の、王子と身分違い転生者のジレジレ両片思いとかの方が萌えた気がします。
描き下ろしは多幸感があって良かったです。総ページ数は242ページ。
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