九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー
」のレビュー

九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー

九井諒子

デリシャスダンジョン指導書

2024年1月20日
祝完結 そしてアニメ化。
まだライオス達と別れたく無い、と言うファンのための一冊です。
まずは原作を読んでいる事が前提ですが、作者である九井さんは絵を描く事、そしてキャラクターの生活を考えることが大好きな人だという事が大いに伝わります。もちろん世の漫画家として俸禄を得ている人は、描く事が好きだし話を練る事も好きでしょう、そうで無ければあんなマゾい生業(ヒットして大金が入る有名漫画家としてもだ)を続けるわけがありません。
しかしながら、それらの漫画冥府界(笑)においても、もはや「葛飾北斎」いや「画狂老人卍」並に(褒めてるんですよ!)描く事をやめない九井さんをこの本から感じ取ることができます。
ネタばらしになりますが、本作品には原稿のラクガキが結構掲載されてますが、そんな〆切に追われてるのに、なんでそんな楽しい絵を描けるんですか?と思います。コレが某週刊Cとかだと、編集を○してやるとか、ヤクザの様な編集長が林檎を握り潰して脅してくるとか、もう原稿用紙の脇には血飛沫がつく様な殺伐さなのに、九井さんの落書きはキャラがそのまま歩き出してきたかの様な楽しさ。
あと、原作で大人気だったチェンジリングですが、そうです、ライオス達以外の他キャラでも描いてます。自分の生み出したキャラとは言え、100回以上も描き分けるってどんだけ描くの好きなの、もう私も描くって変換しすぎて次から猫くって入力しそうです(決してイヅツミが好きだからではない)。
最後に、これだけ猫くことにパゥワーを注いでいる九井さん、北斎じゃ無いけど、さぞかし画狂なのかと思いきや、普通にダンジョン飯のキャラを使って飲み会の小話を猫いていますので、ボッチのワタクシと違い普通に常識人の方の様で大変羨ましいですね。
いいねしたユーザ8人
レビューをシェアしよう!