兄弟の事情
」のレビュー

兄弟の事情

渡海奈穂/阿部あかね

喜怒哀楽たれ流し状態

2024年1月20日
この次男の攻めは、何でも自分の思う通りになると思ってる傲慢なオレ様。来るもの拒まずで家にも連れ込む最低なヤリ放題。義弟の受けを下僕のようにこき使う最悪な始まりに攻めにイライラ、拒否しない受けにもイライラ。でも受けの過去が辛くて言葉に詰まりました。1巻でもまとまってるけど2巻の最後まで読むと、家族とは?兄弟とは?親戚とは?他人とは?と繋がりを考えさせられる濃い内容だったなぁと思いました。
ある事がきっかけで攻め受けの2人の関係に緊張が走った時、世間や常識理論から2人を守る俺が許す、2人の気持ちが大事で家族以外の気持ちなんてどうでもいい。と言い切った長男!なんて頼りがいある包容力ある大人なんだろう…これが家族を守る事なんだと涙が出ました。でも好きな人の前では弱音を吐き甘えるとこが可愛くてよかった。攻めも段々と自分の気持ちにやっと、やっとだよ…長かったけど気付いて、受けも不安や卑屈さからやっと…2人素直になったラストは最高でした。小説だからこそ人物それぞれの気持ちが分かってよかった。コミック版でも読んでみたい。4巻くらいはほしいな。
イラストは攻めがイメージ通りの傲慢オレ様が滲み出てカッコいい!けど受けが美少年か⁇とちょっと違ったかな。長男と歳の差離れた茜ともTLで読みたい!ですね。
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