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青桐ナツ

きゅん・ゆるゆる・ほのぼの・じーんなど。

ネタバレ
2014年1月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻のカップケーキの件から始まり、へーすけの風邪が治るまでの一連でがしっと心をつかまれました。まさに、「やだ!かわいい!」の秋君。どうしてそう育ったのか、こどもならではのピュアと健気さを兼ね備えながら、決して出しゃばらず空気を敏感に感じ取る大人びた一面もあり、耐え難きことを耐え、忍び難きことを忍ぶ・・・ほんと抱きしめたくなってしまう不器用な幼児なんです。あまりに健気で泣けてきます。
その点、へーすけは自由を人の形にしたような、何事にも執着しない人間というのかなぁ。お菓子以外の事には全く意に介さない、どこか抜けた高校生。私もどちらかと極端に言えば、3巻の学園祭の片づけの場面から登場する超真面目人間、海藤君タイプであるので、へーすけのようないい加減に見えてしまうタイプはイライラしてしまいます。そういう意味では、へーすけの言動にむむっとなることもあり。ただ、佐藤君や鈴木君など友達のキャラがしっかりしているので、楽しく見れます。そんなへーすけが秋君に接する内に色々なことを考えるようになっていきます。秋君もまた色々な表情や感情を見せてくれるようになります。ゆるーく、しかし着実に成長していく二人。見ていてとても暖かく微笑ましいです。秋君のへーすけ大好きがもっと報われる日が来るといいなぁと思います。秋君とへーすけ以外の話もいいです。特に佐藤君のウソを信じたこたろーの話ではポロポロと泣いてしまいました。
恋愛やらSFアクションやらのジャンルに疲れたらオススメします。
癒されること間違いなしです。
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