このレビューはネタバレを含みます▼
サイコパスな思考と描写がリアルだけど、大丈夫なら読んで欲しい作品。
最初から破滅に向かって突き進む2人が苦しい。罪を重ねる度に…恐怖を植え付けられる度に…壊れていくさまが痛くて、ページをめくるごとに悲鳴をあげる心。
それでもウジンの想いに泣き、疲弊する程サンウにも心を寄せてしまう。
母親と重ねていたとしても、恐怖に支配され麻痺していたとしても、無様で醜い本性をさらけ出したままお互いを受け入れ愛した唯一無二の強烈に依存する存在だったので…2人の未来が明るいものではないと知っていても尊んでしまう。
何度たらればを考え、数々の分岐点に神はいないのかと嘆いたか分からない。
スンベは最初から危険だと警告音が鳴り響いていた。私には正しい裁きより、何よりも否定されることに怯えながらも相手を欲してやまなかった2人が一緒にいる事だけ望んでしまったので…来世では2人が幸せで笑って過ごせますように。
クギ先生大好きです!今日紙のコミックス完結なので、記念レビュー。