恋をしていたころ
」のレビュー

恋をしていたころ

安西リカ/尾賀トモ

良かったけど

ネタバレ
2024年1月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●別れていた間攻めの仁科が何人か恋人を作っていたのが気になった。現に受けの一葉も何度かその事を気にして問いただしていたし…でも一見サラッとスルーされそうな出来事も当事者は流せない事もあるから、一葉が気にしている描写がある事で読者の気持ちも置いていかれなくて良いなと思った。
安西先生の作品はそういう細かいところも丁寧に記してくれるので安心して読めると改めて思った。

他と関係があったのは振られたから忘れようとしてでしょうがないんだろうけど、そんなの相手にも失礼だし一葉と出会う前のセ ックスも考え方がなんか嫌だなぁと…まぁ割り切ってるだけでそれだけ受けの一葉が特別なんだという事も理解できたけど。
多分海外で育ってきた環境とかで意志表示がしっかりしていたり、情熱的で何か行動していないとダメな人なんだろうと感じた。

●仁科は忘れようと必死だし、一葉は忘れられず誰とも付き合わない。お互いそんなに思うほどなら7年間何やってたんだと思ってしまった。もっと前にやりようはあったような。。

●ただ全体としては攻めの溺愛と記憶を失っても受けの事を好きになるとか犬のはちみつの可愛らしさとか安西先生の作品の良さを失わず良かった。
直近で先生の作品の誠実攻めの溺愛作品を読んだからちょっと厳しくなってしまったかも💦

記憶喪失ものだけどそこまで重くなりすぎず、序盤から攻めから受けへの好きが発動されるので、攻めの必死さが見れたり、受けも学生の時は余裕がなくてすれ違ったけど、時を経て仁科の事を理解しより深く愛情を示せたから結末としても良かったのかなと思う。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!