このレビューはネタバレを含みます▼
作者買いです。挿絵なし。大聖堂で怪我人や病気を治癒する天涯孤独な聖女ヒロインはある日突然魔力切れを起こした。そこに王聖魔法士が現れ、彼女を保護し…という話。凝り固まった価値観に囚われるヒロインと、見栄と弄れを拗らせてるヒーローの自己肯定感激低CPがお互いに足りものを補うように惹かれ合います。文通相手や、魔力を抜いた犯人や、邪教の首謀者など、ミステリー要素もあり読み応えがありました。ただ、ヒロインはせっかく診療所で視野を広げられたんだし、そのまま魔力に頼らずに生きる選択もあったのではとも思ったり。パトリックを魔力ではなく一般的な治療を施すべきだったのではとも思ったり。魔力の戻りかたが随分あっさりだったなと思ったり…もしましたけど、それ以上にとにかく主役2人が魅力的で面白かったです。本当に契るのかめっちゃドキドキして読んだのに(笑)。そりゃレーベル的に無理か(笑)。