放課後はちみつ【単行本版】
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放課後はちみつ【単行本版】

波真田かもめ

思ったより良かった

ネタバレ
2024年1月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙とか絵柄とかからあまり期待してなくて、好みな感じではなかったのだけど、照れる動作も可愛いし、すれ違いからくっつくまでの答え合わせがとても良かった。ちゃんと言葉にしてたら、あと一歩、あと一言、言ってあげてたら、互いに歩み寄ってたら違ったのに、お互いに決定打は言葉にせずダラダラ来てしまったツケだし余計にごたごたするのは身から出た錆だ。でも互いに傷ついてた。ちょっとのことでも、好きな人の行動の威力はデカイ。ミツオばかりが好きで振り回されて、付入られてるだけなのかもと不安になる中で、蜂谷もまた、ただ流されてるだけなんじゃないかと不安で、好きでしょ?と言っても答えは返ってこない、いざ精一杯の告白のつもりだったのにその答えも返ってこない、いろんな不安がそれぞれにあって、怖くて聞けなくて、言葉にしないがために、もしかしたら終わってたかもしれない。あの言葉を見つけられても、もう遅かったかもしれない。タイミングはとても大事で、後悔しても本当にもう遅いなんてこともある。当たり前だけど簡単には出来ないからこそこの物語への共感性も生まれて良かったと思う。
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