余命わずかの脇役令嬢【タテヨミ】
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余命わずかの脇役令嬢【タテヨミ】

CHOVA/KIMPEUL/JAEUNHYANG

主人公に共感しかねる部位が多い

2024年1月26日
自分の何かを代償にして、芸術として何かを世に生み出すという「奇跡」の部類でも創造を行うことができる主人公を描いた物語です。

主人公は気が弱く内向的であり、家族は逆に我が強く自己中な人物が多いという家に育ち、奇跡の代償として寿命が余命1年という状況になって突然なにかを思い立って、顔を1度しか合わせたことがないような婚約者の元へ押しかけていく…。

この時点で、相手の迷惑考えず&あなたも気の毒とはいえど意地悪な家族と同じく大概自己中よね、と大人の目からすると思ってしまいます。


しかも余命1年ならば、葬儀、家族への連絡、×亡後になぜそうなったかなどの説明などなど、婚約者がどれだけ体裁が悪く、どれだけ大変な事になるかなどをいい年をした大人の女性がわかってない世間知らずぶりに驚いてしまいます。

婚約者が彼女を偶然気に入って、これまた偶然善良な人だったからこそ話が一応・成り立っています。話の設定や奇跡の設定などとても面白いのですが、物語としてあまりにも稚拙であり他力本願でシンデレラストーリーで内容がうす過ぎます。

今まで周りが押さえつけていたからとは言いますが、おとなしくしていたのに環境が変わった途端に、周りの人々をこれでもかと責め始める姿には、この主人公いい人といえるのだろうか…と共感しかねます。
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