転生侍女の知恵袋~“自称”人並み会社員でしたが、前世の知識で華麗にお仕えいたします!~
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転生侍女の知恵袋~“自称”人並み会社員でしたが、前世の知識で華麗にお仕えいたします!~

Emi+/江本マシメサ/笹原亜美

ちょっと待って!殿下とお嬢様は?!

ネタバレ
2024年1月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 毒を盛られて弱っていたアリアンヌお嬢様を助け、元気にしたばかりか、前世の記憶を頼りに美容の知識を遺憾無く発揮。お嬢様の専属美容家となって行く侍女エリー。石鹸や美容クリーム。薔薇の化粧水。プリザーブドフラワー。この世界に無いものを次々と開発して行きながら、王太子妃候補から外され、公爵からも疎まれているというアリアンヌお嬢様の為に、公爵家の謎に斬り込んで行くエリーと護衛騎士のミシェル様。もちろん事件は暴かれ、有体だけど、公爵の後妻の仕業と分かり、公爵とお嬢様もめでたく和解する。しかし。お嬢様が無事王太子妃になるだろう事は描かれているものの、そこは端折られているのだ。何だったら、毒を盛られた公爵の快癒の間、後妻を拘束してなかったばかりにエリーは危険な目に遭ったりもする。物語的に盛り上がりを作りたかったのは分かるが、最初が丁寧だった為、(石鹸作りで肌を治すとか。)楽しかっただけに。クライマックスがバタバタしていたのが残念でした。ミシェル様は、アリアンヌお嬢様がご成婚されるまでは自分の結婚は無い、と言うほどの堅物という、フラグを立てていたので、アリアンヌお嬢様と王太子の結婚までは描いて欲しかったし、王太子もそもアリアンヌと結婚する意志は有った様なので、幼ない2人の恋の成就は是非ものだったと思うし。真っ直ぐな王太子が想い人を守るという見せ場も欲しかったな。好きなタイプの物語なので、諸々残念でした。
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