このレビューはネタバレを含みます▼
1巻169p、全表題作+描き下ろしおまけマンガ①②+あとがき。2巻199p、全表題作+あとがき。朔や西岡や有川の友達からの幼い恋に、3人それぞれの視点で明かされるエピソードが可愛くて切なくてとても良かった。有川の好きな子を構って結果傷付けてしまう典型的な男の子エピソード、何処までも自分の気持ちに素直な謝罪からのポディティブさは見ていて気持ちが良い。ずっと朔をみてきたから彼にも素敵な恋が始まるように願って止まない。朔も西岡も母親の気持ちに寄り添ってきただけにその関係性に胸が痛んだ。母親側の視点でのエピソードはないが多分、朔の母親の気持ちは理解が出来る。宝物のような存在を失ったのだ、まだもう一つ大事な存在があるのにあまりのショックにその事が頭から離れないのだ。朔は寂しい思いをしただろうによく耐えていたと思う。泣けてしようがなかった。西岡の母親の気持ちには寄り添う事が出来なかった、子供は所有物ではない。朔と西岡の恋のこれからを覗いてみたい気がするがきっと幸せなものだろう思う事にする。