孤独な猫は夜明けに眠る
」のレビュー

孤独な猫は夜明けに眠る

里つばめ

作者さんらしい、お仕事BL

2024年1月31日
販売終了になった前作のことは知っていたものの、単行本として電子発行されているのは1巻だけと聞いていたので、未購入だった作品。新装版として2巻まで発行されたから迷わず購入。

作者さんの作品はストーリー重視のお仕事BLという印象が強く、この作品もガッツリお仕事BLだった。連載中の他作品と比べるとかなり恋愛要素が薄め。


探偵の吉野に不倫を暴かれて職を失った菊池がほぼ八つ当たりで探偵事務所に押し掛け、色々あって同居人兼探偵助手になる。

探偵事務所が舞台だから持ち込まれた依頼を軸にストーリーが進むのかと思いきや、姿を消した吉野の兄がキーパーソンとなってキナ臭い展開へと進んでいくからドキドキした。


様々な登場人物たちにも出番がきちんと用意され、無関係そうな人が意外な立場だったり、白猫がさりげなく大活躍していたり、作者さんは物語を組み立てるのが本当にうまい。

でも、菊池と吉野の恋愛はまだまだ始まったばかりというところで終わってしまったのが残念。続きが出るのか分からないけれど、恋人同士になった二人が活躍する姿とか見てみたい。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!