悪虐聖女ですが、愛する旦那さまのお役に立ちたいです。
雨川透子/小田すずか
このレビューはネタバレを含みます▼
コミックの無料分を読んだら面白くて、こちらを購入しました。目覚めたら見知らぬ部屋で自分の事も周りの事もわからない、という始まりに、最初は転生モノかな?と思いましたが、ヒロインは記憶喪失で、夫であるヒーローに一目惚れ。それなのに夫には恨まれている模様。それでも臆すること無く思いの丈を伝え続けます。ヒロインの推し(夫)を崇拝する常軌を逸した言動にはコメディ要素もありますが、聖女だった時の行いに対する責任を受け止める姿にはジーンと来てしまいました。最悪な状態のなか、生まれ変わったように全てをポジティブに捉え、過去に向き合うヒロインに、ヒーローの気持ちにも変化が現れます。全てが明かされてみると、ヒーローもヒロインに救われ、ヒロインの思いも成就し、ひと安心。言葉が持つ力は相手を幸せにも不幸にもしますが、久しぶりに言葉の力で幸せになった二人を見てこちらも幸せな気持ちになりました。
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