フリップ・フリップ・スローリー
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フリップ・フリップ・スローリー

オオタコマメ

カバー下まで心を打たれる

ネタバレ
2024年2月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 真っ直ぐな年下眼鏡司書と、どこか憂いある大学助教授。終始静かに流れる時間の中で2人は会話を重ねますが、とても言葉が綺麗で素敵な表現だなと感じました。田舎の閉鎖的な雰囲気と、心のどこかやりきれない部分が合っていて、でも田舎の綺麗な景色が心を明るくしてくれる時もあって、最後まで景色と心と言葉に溢れたお話です。年の差を感じるのは、本番のときくらいでしょうか笑。カバー下漫画がありますが、ラストこれで泣きそうでした。大人(今)と子供(昔)、田舎と都会、それぞれの両親との関係性、様々な対比の中で、2人が前向きに進んでいる姿が素敵でした。
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