婚約者は、私の妹に恋をする
」のレビュー

婚約者は、私の妹に恋をする

はなぶさ/宵マチ

読みにくく、最後はご都合主義で終わる。

ネタバレ
2024年2月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 時間軸がぴょんぴょん飛ぶだけでなく、主語もいきなり入れ替わる。
"俺"がソレイルだったりライアだったり、時にはソレイルの子供だったりするけど、誰なのか書かれないまま話が進み、さらにそこにセリフが並ぶと、誰との対話なのかしばらくわからず、ある程度の所で人物の名前が出てくるため、やっと理解する状態で、非常にストレスのかかる読み物だった。
パラレルワールドの設定は分かったからせめても4種類くらいにおさめてもらわないと混乱するし、こんなに悲惨な結末を繰り返す必要はないと思う。

そして、なんで毎度あの茶会の時に戻るのかもわからないし、ライアがイリアをそこまで深く思うようになった経緯もイマイチわからない。エマとは長い時間を共に過ごして来たのに、彼女と幸せに生きるバージョンのパラレルワールドに転移しようとは思わないんだね。
そしてシルビアが生き残るにはソレイルと結ばれる事が必要で運命の相手的な物語の進め方だったのに、最後はソレイルの元婚約者は名医によって救われたで終わってて、シルビアとソレイルが出会う茶会自体消えたようで、じゃあ今までのはなんだったの?って感じ。
夢オチにされてるし。
これだけ長いこと引っ張って、最後は子供の夢でしたは流石にない。
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