おせん
」のレビュー

おせん

きくち正太

優美な線画

2024年2月6日
作者はこの絵柄のために、金属のつけペンの代わりにガラスペンで作画しているという。曲線が優美で小気味良く、筆でぽってりと書かれた擬音や感嘆の文字と合わせて作品の雰囲気に効いている。まさしく、絵柄と作中に通底する美意識が一致していて読んでいて気持ちがいい。作中に散りばめられた知識に目が行きがちだが、これほど作者の美意識そのものが形となり話の筋となっている作品も珍しいと思う。
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