麦の惑星
」のレビュー

麦の惑星

鳥野しの

幸せなお話

2024年2月8日
パンのいい香りに誘われるように読みたくなり一気買いしました。心のヒダというか心情に添ってくれるような温かいお話でとてもよかったです。細かい描き込みも好きでした。
読む時には絶対パン屋さんのパンと温かい飲み物をお供にしようと思っていたのですがあいにくの天気で断念。酢飯(残り物)と冷めたお茶をお供にしました。再読の時にこそ!
宇宙人のまみ太にとって地球人の考えやルールは不可思議でよく分からないことばかり。その率直な疑問に「確かに」とか「そうだよね」と考えさせられたり、あるいはスカッとしたり、まみ太のフラットな目線がとても心地よかったです。
紺太とまみ太の2人だけでなく出てくる周りの人たちもお話の魅力の一つでした。五月女先生は2人を身近で見守る存在として描かれており、要所要所で紡がれる言葉は正しい大人像そのもの。それは2人だけでなく読者の私も安心させてくれるのでした。こんな風になれたなら…なれたなら…。山に住むご近所さんたちは優しさ温かさの象徴で、ほっとする存在です。
まみ太が少しずつ分からないを分かっていくような様子も良かったなぁ。まだまだ続きを読みたいけれどこの終わり方も好きでした。読めて幸せ。ありがとうございます。
1巻195ページ、2巻178ページ、3巻203ページ。
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