このレビューはネタバレを含みます▼
とにかく眼福!美しい!主人公の衣装はもちろん。攻略対象にも目移りしてしまう麗しさ!横読み左進行に慣れなかったけれども、ページを逆に振り返っても麗しいだけなので無問題!
不遇の悪役令嬢.ペネロペに転生した少女は、この世界が自分の知るゲームだと知り、タイトル通り「直ぐ死ぬ」ハードモードを生き抜く為に、マイナススタートから知力と胆力を研ぎ澄ませてクリアを試みる。ペネロペは虐げられていたので、攻略対象には最低限死を避ける事でしか関わりあいを持つつもりは無いが、彼等が知らずに彼女に好感度を上げて行くのが良き。このまま逆ハーレムエンドを期待したい。ゲーム的には最高位である皇太子のお相手、というのがハッピーエンディングだろうが、ペネロペが自分を守る為に側に置いているイクリス(騎士)との恋も捨てがたいし、公爵家の嫡男で義兄のデリックもいい!すまん、同じくツンデレのレナルドは当て馬終わりだろう。魔術師侯爵のヴィンターも良いな。美しいんだもの。ゲームの主人公はもちろんペネロペだが、一応もう直ぐヒロインで正式な公女、イヴォンが戻って来るという。イクリスはゲームより先にペネロペに忠誠を誓っているし、兄達の好感度も上がった後なので、ヒロインの登場がこのゲームにどう作用するのか。途中ペネロペハーレムエンドからの、攻略対象とのハッピーエンディングを期待して、次巻を待ちます。【追記9巻】皇太子ルートは個人的には無しだったんだけど。ここに来て一番マトモに見えて来る不思議。それにしても、いやヴィンターお前もか。誠実そうに見えたのはまやかしか。痛くも無い腹を探られては、ペネロペはショックを受ける。信頼されてたと見せて、ペネロペを試してばかり。それは自分の真意では無いと口では言っていても。心を傷付ける人をもう信じられないよ。となると、本命は戦闘狂のカリストしか居ないんだよね〜。海から脱出する際の2人の美しい画!いつまでも見ていられる藍色の海の中。そして。数ページ後の同じ構図のキスシーン。ふぅ。そして。ようやくイヴォンらしき女の登場。女神と奉られ、怪しげな狂信者と共に何やら企んでそう。イヴォンは女神でも何でもない。本物の悪役なんだろう、というフラグを立てて次巻へ。本作のヴィンターがそうであった様に攻略対象達が「コイツは無いな」と1人ずつ脱落して行くストーリーなのかも。