YASHA ―夜叉―
」のレビュー

YASHA ―夜叉―

吉田秋生

シンスウリンが登場すると聞いて

ネタバレ
2024年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ フィッシャーさんから『BANANA FISH』に登場したシン・スウ・リンが登場すると聞き、気になっていたので先日の小学館のクーポンを使って一気買いしました。
『BANANA FISH』同様にハードボイルドで読み応えがすごいです。少女漫画ですが男性も絶対に好き!人間だけど人間でない主人公達の万能感、ウィルス操作、大人達の欲や権力の覇権争い等様々なサスペンスの要素の中に人間の愛を感じられる、壮大な作品でした。
シン・スウ・リンの口から、名前までは出ませんでしたがアッシュの話が度々登場し嬉しくなりました。

静や凛のような特別な人間がいるのかどうかはわかりませんが、特定の人間を狙ったウィルスは絶対に実現可能だろうし、少し前の流行病を思い起こさせ、世界中で広まったウィルスのバイオハザードが現実に起きていてなんともタイミングが良かったのか悪かったのか。
フィクションの話がもうすでに現実にあることに恐ろしさを感じました。
そして、凛と静の兄弟の辛い現実。お互い憎み合っていても、2人ともが自分を犠牲にしてでも相手を守りたいと思い行動に移したところに、やはり兄弟なんだなと実感して余計に涙が止まりませんでした。

続編として『イヴの眠り』があると聞いているのでそちらも読みます。
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