このレビューはネタバレを含みます▼
15歳の少女が偉業を成し遂げたのを母親に全否定されたら、その後の人生は絶望的になるよね。そんな主人公、恵の人生と漫画作家として再生の物語なんだろうなと思いました。恵自身もそうだけど、母親、姉、自称婚約者の環、アシスタントの小室、登場人物それぞが心や生い立ちに何か重いものを抱えている。それを雲水先生が俯瞰し暖かく見守り、軌道修正してくれている感じ。雲水先生も恵の作品に心救われた経験があったから、思い入れが深いんだろうなと想像させられたました。先生のブレないところはこの作品の主軸の一つになっているのだと思います。あと、恵の漫画作家として再生と合わせ、漫画の製作行程、作品作りの基本などを教えてくれる本編でもあり、これから漫画の作品の取り組む人には教本になると思いました。研究論文に取り組む作業同じだなと、実感。自分の作品(論文)のための知識の構築と醸造のために他者の作品や知識本、教本を読む。読解する。肥やしにする。勉強になります。今後の展を楽しみのしつつ、自分も何か、やり忘れたことや新たなことに挑戦したいと思います。最後に、雲水先生の謙虚さが凄く良い。実るほどこうべを垂れる稲穂かな。上に立つ人ほど人に頭を下げられる人にはなりたい。勉強になります、ありがとう。