異世界猫と不機嫌な魔女
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異世界猫と不機嫌な魔女

柏葉ヒロ

じーん&しんみり(少しほっこり)した

ネタバレ
2024年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ じーんとするシーンが多かったし心が揺れ動かされました。1巻だけではほのぼの系なのかな?って思いましたが、いろいろ裏ではあるんだな という系のファンタジーでした。過去 国を救った勇者とジャンヌ(召喚主)と太后(元姫)の過去~今までのそれぞれの思いが交錯し、それぞれ「誰かひとりが悪い」ということもなく犠牲になったり自分を犠牲にしたりつらい思いや覚悟を決めて過ごしていたんだなと思うと……わりとつらかったです。王子の出自が書かれていたり、話の中で「ここから出たらどう扱うんだろう?」と思っていた父王(太后の父)の最期も上手く書かれていてより深まりました。最後の終わり方は、みんな記憶が無いのかな?そのあたりだけちょっと分かりにくかったですが 異世界の部分は心に響く作品でした。強欲な人は最後まで強欲でゲンキンだなぁ……というのも、上手くて 人間って都合いいなーというリアリティがありました。
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