ハズレポーションが醤油だったので料理することにしました(コミック)
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ハズレポーションが醤油だったので料理することにしました(コミック)

リスノ/富士とまと/村上ゆいち

色々と残念な部分が目立つ

ネタバレ
2024年2月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず作画が拙い。人物は悪くないし、コマ割りなどは単調にならないよう工夫してるし努力は垣間見えるのだが、背景(特に建物)が絶望的に描けていない。

何巻かでヒロインが初めて街に行った際に見開きで街の外観が描かれていて、ヒロインたちが「わあぁ…!」とか言ってるシーンがあったが、その街がファミコン時代のドラクエを彷彿とさせる描き込みのなさで読んでるこちらは別の「わあぁ…」という感情になった。

その後も壁が薄過ぎる上に建材が謎(縦横幅はあるのにやけに薄っぺらい石レンガのような…何それどうなってんの?)な建物が出てくる。ファミコン時代のドラクエだって壁はもっと厚かった。中世ヨーロッパの建物の資料とか見ないの?

あとこれは原作の問題だろうが、ヒロインが大した理由もなく(しかもその理由も利己的)いつまでも自分の年齢を公表しないのと、何の前触れもなく急にネガモードになるのがちょっと理解できなくて、途中から読む気が失せてしまった。

序盤は面白いが、いくら活躍したり良い事言ったところで延々と子供のふりをしてることへの「何で年齢言わないの?」という疑問で全てが帳消しになる。
ヒロインを無双させるために異世界の文化レベルを極端に下げる、というやり方も個人的には好きになれないし…これも原作サイドの問題だけど。
5〜6巻くらいまでかな、楽しんで読めるのは…。
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