【合本版】隻手の麗人 ―義兄ハ虜ニ堕チル―
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【合本版】隻手の麗人 ―義兄ハ虜ニ堕チル―

吉桜美貴/嘉弖苅悠介/五味

業を背負う2人

ネタバレ
2024年2月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 許婚の家族への紹介で婚約者の兄に一目惚れした女学生ヒロインと、ヒロイン婚家の長男で軍に所属するヒーロー。
分冊版は評価もマチマチだったので手を出してませんでしたが、私は面白かったと思いました。
ヒロインにとってはただの初恋成就物語とはいかず、ヒーロー弟との結婚もその後の義父から受ける仕打ちも乗り越えた先に、挫けずに生きていたご褒美にヒーローとの関係が待っていたのかなと。
一方のヒーローもヒロインへの止められない恋情、自身の出自問題や過酷な戦場からの生還の末にあった最後の幸せが、運命的にも感じる展開でした。
作者様特有の哲学的な思想分析みたいな表現や、ラブなシーンの情熱も満載で、243ページと読み応えもありました。
ヒーローSideも豊富です。ヒロインの過去の男達との関係は具体的には描写されていないので、その点も良かったです。
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