すべては子どものためだと思ってた
」のレビュー

すべては子どものためだと思ってた

しろやぎ秋吾

こわい

ネタバレ
2024年2月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本当に恐ろしい話ですね。
衝撃的でしたし、誰にでも起こりうる事だと思いました。
この母親も結果毒親と呼ばれる存在になってしまいましたが、最初は普通の母親だったのに。
未熟児で生まれ、体が弱い息子を育てる事が相当なストレスになってしまったのでしょうか…。

このマンガを読んで、私が気になったのは妹の「こころちゃん」のことです。
登場人物紹介にも妹の「こころちゃん」がいません。
母親の関心は虚弱体質のこうたくんのみ。健康な妹と接するのは必要最低限。
読み進めると数か所の違和感を目にします。
なんというか…ゾっとしました。最終章を読めば全ての事が分かります。

TVでも難病や重度の障害を持つ子供を育てる一家の特集を見る事があります。
一人っ子なら問題ないですが、
年齢が近い健康な兄弟姉妹がいた場合、
私はどうしても兄弟姉妹の方に目が行ってしまいます。(幼い場合は特に)
この子は笑ってるけどずっと我慢しているのかな、とか・・・。
もちろん、誰も悪くないしTVで紹介されているようなご家庭は、
ご両親がちゃんとケアしているのでしょう。
けど余計なお世話かもしれないけど、どうしても気になってしまうのです。

とにかく色々と考えさせられる1冊でした。
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