遊牧少女を花嫁に【電子版特典付】
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遊牧少女を花嫁に【電子版特典付】

江本マシメサ/睦月ムンク

素敵。

ネタバレ
2024年2月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 売られる途中で侵略者に襲われ、叔父に自分の命を助けるために差し出されたアユ。
何もかもあきらめたアユに、調停者のリュザールが勝手に決めるなという。
あまりにも過酷な境遇が当たり前とされていたアユが気の毒でした。
一つ一つそれがあかいらかになっていくなか、リュザールと家族たちがアユをリュザールの嫁として、家族として大事にしていくのがたまらなく温かい。
淡々としているようにみえるヒロインだけど、本当は怖いし、いろいろ不安もあるんだけど、それを向き合おうとして、守ろうとしているリュザールがいい男です。
5男で、兄たちにはかわいがられ、でも自分の信念もあり、決して甘ったれでないところも好感度高いです。
アユの不思議な力もそうですが、3兄のイミカンの本当の役どころも後半にわかって、よかったです。ただの役立たずではないところにほっとします。実は結構重要な仕事してるけど、それは言えないし、まわりにもみえない。でも、家族の危機などには素知らぬ顔で助けるイケメン。もっとこの家族の話がよみたかった。2巻で完結で残念です。
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