不意打ちの春雷【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】
黒井つむじ
このレビューはネタバレを含みます▼
上下巻合わせて、両片思いのモダモダ&拗れが、これでもかと言うほど詰め込まれてました!普段は、両片思いの作品を読むと、展開が長いな…早く告白しなよ…と思う私ですが、この作品に対しては全く思いませんでした。上下巻とボリューミーではありますが、どれもが2人に必要な過程だったと思います。椿くんの告白から始まる2人の物語で、蓮くんの「鈍感無神経」さにより、ハラハラする展開がそれはまぁ多かったですが、2人ともただただお互いを一番大切に想いあっていることがよく伝わってきたので、安心して読み進めることができました。作中で「鈍感無神経」と評されている蓮くんですが、良く言えば、すーっごく素直な子です。素直ゆえに、無神経な発言や行動をしてしまうこともあるけれど、その後にすぐ反省することができるし、何より、初めからずーっと椿くんを一番大切に想っているのは一貫していたので、応援したくなる男の子でした。
最後おセッセまでいきます!それも、2人の想い愛と可愛らしさが溢れ出ていて、幸福感のあるものでした。評価を星4つにさせて頂いたのは、2人が離れることは絶対にないだろうなという安心感のもと読み進められたので、逆に言うと盛り上がりはなかったかなと感じたからです。ですが、内容は満足でした。両片思いをしている双方の感情をじっくり味わいたい方には、ぜひオススメです。
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