スリーピングデッド
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スリーピングデッド

朝田ねむい

どうかどうか、しんどいけど

ネタバレ
2024年2月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 頑張って読んで欲しいです
BLで括ってはいけない、とみなさん思われていると思うし、わたしもそう思いましたが、BLだからこそ生まれた2人の関係性だったのではと思えます。
読んでしばらくして、ようやく、一見絶望感しかない終わりだったけれども、2人の時間はずっと穏やかで、旅行に行ったり,警察に捕まることもなく、とても幸せな蜜月、最高の恋愛ストーリーだったと思えました。間宮の目的が、研究の成功から佐田先生を生かす事にシフトしていったこと、最初から諦めてるようで、ずっと歩み寄りを止めない佐田先生、最後の遺言と、好きだの連発は声を出して泣きました。間宮のビジュアルがちょっとうーん…なんて思いもしたけど、あのビジュアルだから再会してもしばらく思い出さなかったんだなって。殺された同級生もしばらくしても思い出さないこと然り、佐田先生がいかにドライに、適度にあしらい、生きてきたか、そういった描写も絶妙でした。でも間宮を知る歩みを止めない、新しい愛の形を見れた作品でした。描き下ろしで少し笑って,少し救えた気もします。朝田先生は、いつもそういった救いと学びをどのコミックスにも入れてくださるから好きです。最高の作品、ありがとうございました。
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